【簡単無料】会社設立freeeで合同会社の定款文章を自動作成する方法

合同会社の定款

自分で合同会社を設立するためには必要書類を作成して法務局に提出する法人登記手続きが必要となります。

それらの書類の中で作るのが一番難しいのが会社組織のあり方を示す「定款」なのではないでしょうか?

最近では定款の雛形やフォーマットなどがネット上に掲載されているので、行政書士などに依頼せず、自分で作成する人も増えてきました。

>>【法人登記】定款の雛形サンプルまとめ

とは言っても、実際に定款を作り始めてみると、わからないことばかりだと思います。

ただ、「会社設立freee」という無料のサービスを使えば、10個程度の項目を入力するだけで素人でも簡単に定款を自動作成(WordファイルやPDFファイルで保存可)することが出来ます。

ちなみに、素人の私が定款(一人社長の合同会社)を作るのにかかった時間はたったの30分程でした。

会社のイメージが固まってから作り始めたという事もあるのですが、会社設立フリーなら自分が決めなければならないことだけを入力すれば、後は自動で文章を作成してくれるのでとても簡単でした。

今回はそんな会社設立freeeを使って定款を作成する具体的な方法について、専門用語の開設なども解説しながらステップごとにお話していきます。

【前準備その1】会社設立フリーにアクセスする

会社設立 freeeにアクセスする

まずはじめに、会社設立フリーにアクセスして、「無料で設立書類を作成」をクリックします。

>>会社設立freee(外部サイト)

【前準備その2】メールアドレスなどの入力

次に、メールアドレスやパスワード、電話番号などを入力していきましょう。

会社設立フリーの登録画面の入力

この時点で入力するのは、現在個人で使っているメールアドレスや電話番号(携帯でも可)を入力すればOKです。

入力が終わったら、「会社設立を始める」をクリックしていきましょう。

【前準備その3】設立予定時期などの入力

すると、以下のような画面が表示されますので、設立予定時期や代表かどうか、税理士の有無などを入力していきます。

会社の設立時期や本人、税理士の有無の入力

設立予定時期とは、これから作成する定款などの書類を法務局に届け出る時期のことをいいます。

法務局に書類を提出した日(受付日)が登記簿などに記載される会社の設立日となりますので、その日をいつ頃にするのかということを入力してください。(後ほど変更可能)

定款の作成や必要書類の入手など、法務局に提出するものを揃えるということを考えると、だいたい1~2ヶ月後辺りを目処にやっていくのが普通だと思います。

ただし、今回の場合、もう既に会社の構想などが完全に出来上がっているような場合、最短で作業を進めていけば3~4日後には法務局に書類を提出すること(現在から3~4日後を会社の設立日にすること)が可能です。

このように、会社設立までの日数については、どのような会社にするのかということが決まっているかどうかでだいぶ差がでてきますので、この辺りはご自身の計画に合わせた日程(〇〇年〇〇月)を選ぶといいでしょう。

ちなみに、会社の設立日については日柄が良い日(天赦日、一粒万倍日、大安など)を選ぶ人もいます。

最高に良い日柄とされている天赦日などは年に5~6回ほどしかありませんので、日柄が木になる人の場合はこの時点で事前にそれらのことを調べておくのがいいと思います。

>>「天赦日」と「一粒万倍日」の検索結果

なお、「あなたは代表や取締役になる予定ですか?」については、今回は一人社長の合同会社設立で自分で入力を行なっているため、「はい、本人です。」を選択しました。

また、「今後の税理士さんとのお付き合いについて教えてください。」については、経費削減のため「税理士さんへの依頼予定なし」を選択しました。

ここまでの入力が完了したら、「会社設立に進む」をクリックしてください。

以下のような画面が出てきて、ここから定款を作成するための詳細な情報を入力することになります。

freeeで定款作成情報を入力する画面

定款を作成するために入力しなければならない項目は全部で10項目ほど。

  1. 会社の名前
  2. 会社の住所
  3. 代表社員、執行社員、出資者
  4. 事業目的
  5. 資本金
  6. 決算期
  7. 公告
  8. 連絡先
  9. 準備する書類
  10. 会社の印鑑の注文

それらの入力が完了すれば、法務局に提出する定款の文章を自動で作成することが出来ます。

合同会社の定款

ちなみに、途中で画面を閉じたりしても、最初に登録したIDとパスワードを入力することで、また続きから再開することが出来たりしますので、一つの項目ずつ、しっかりと内容を検討して入力していきましょう。

【定款作成その1】会社の名前を入力する

freeeで定款に記載する会社の名前を入力する

一番はじめにこれから設立する予定の会社の名前(商号)を入力していきます。

ここで決めた会社の名前は以下のような感じで定款に反映されていきます。

定款に記載される商号

基本的にこの商号は一定のルールを守っていれば、好きな名前を付けることが出来ます。

会社に対する想いや事業コンセプト、将来へのビジョンなどが反映された名前にすると良いでしょう。

この商号に関するルールや具体的な決め方などについては、こちらの記事にまとめてありますので参考にしてみてください。

>>会社の商号(会社名)の決め方ルールまとめ

【定款作成その2】会社の住所を入力する

会社設立freeeで会社の住所を入力する

次に、会社の本店所在地の住所を入力していきます。

基本的には、業務をメインで行う場所を本店所在地とする場合がほとんどです。

逆にシェアオフィスやバーチャルオフィス、間借り、そして親族などの自宅など、メインで事業を行なっている場所から遠く離れていたり、客観的な調査で事業の有無を確認しづらいような場所を本店所在地にしてしまった場合、各種許認可や法人名義の銀行口座開設、創業融資、助成金などの審査でかなり不利な立場になってしまうことが予想されます。

なにか特別な理由がない限りは「本店所在地」=「業務をメインで行う場所(賃貸オフィス、自宅兼事務所、店舗や工場がある場所)」としておくのが無難です。

このような理由から創業者の多くは、お店などの場合は賃貸物件、事務所の場合は賃貸オフィスなどを借りて創業を開始することになり、それらの賃貸費用は創業融資などで賄うというケースがほとんどです。

自宅兼事務所の場合、そのような費用を抑えられるというメリットがありますが、戸籍謄本などで自宅住所が公開されてしまってプライバシーが守られなかったり、自宅が賃貸住宅の場合は自宅の賃貸借契約に違反してしまう(通常、事業用の使用を禁止している)ことになる可能性があります。

この場合は、事前に大家さんなどに自宅を事務所として使っていいか、また事務所として使う場合は契約にどのような変更が必要かなどを事前に確認しておきましょう。

私の場合は、賃貸ではない自宅の一部を事務所にする形で会社設立していきましたので、自宅の住所が会社の本店住所ということになり、ここで入力した住所は以下のような感じで定款に反映されます。

定款に記載される本店所在地

【定款作成その3】代表社員、執行社員、出資者情報を入力する

合同会社の定款で代表社員と出資金を入力

次は代表社員や執行社員、出資者の情報を入力していきましょう。

合同会社で一人社長の場合は、自分自身が代表社員(執行社員の代表)であり出資者ということになりますので、自分の氏名や住所(現在住んでいる場所)、生年月日、役職は「代表社員」、そして出資金の額などを入力していきましょう。

出資金とは、出資者が提供した事業のために使われるお金(自分自身で貯めたもの、個人の通帳に名前が記載されるように振り込み入金する、通帳のコピーは法務局に提出する必要有り)のことで、そのお金を使って会社を設立して営業を開始していくことになります。

合同会社設立のための出資金振込コピー

出資者が複数いる場合はそれらの出資金の合計額が会社の資本金ということになりますが、一人社長の場合は自分自身が出資した金額が会社の資本金の金額ということになります。

>>会社の資本金の意味とは?

なお、以前の会社法では有限会社で資本金300万円以上、株式会社では資本金が500万円以上なければ会社を設立することは出来ませんでしたが、2006年5月から施行されている新会社法では、資本金が1円からでも株式会社や合同会社などを設立することが可能となりました。

ただし、これはあくまでもルール上の話であり、仮に資本金が1円しかない場合、資本金の額は登記簿謄本などに記載されるため、1円会社など資本金としてあまりにも非常識な金額で設立すると、銀行口座が開設できなかったり、取引先から不審に思われたりして取引してもらえないという事も出てくるでしょう。

また、資本金が1円という状態は、会社として使えるお金が1円しかないということになりますので、会社設立直後から社長にお金を借りなければならず、帳簿にも「役員借入金」という項目の金額が大きくなります。

そのような状況で銀行などに融資を申し込んだとしても、「社長からお金を借りなければ事業を継続できないような会社」という評価になってしまうため、融資の審査も不利になってしまうでしょう。

ですので、いくら一人社長の小さな会社でも資本金は常識的な額、例えば30~50万円など、会社設立から営業開始後2~3ヶ月間は資本金だけでやりくりできるような額にしておいたほうがいいと思います。

なお、ここで入力した出資者の名前や住所、資金の額(一人社長の場合、それが出資金の額になる)は、定款の以下のような感じで記載されていきます。

合同会社の定款に記載される出資金(資本金)の額

【定款作成その4】事業目的を入力する

合同会社の定款の事業目的を入力する

次に事業目的とは、「何をする会社なのか?」ということを示す文章のことです。

freeeの場合、以下のような感じで業種を選択すれば、それに合った事業目的の例文が表示されますので、それを選んでいけばOKです。

業種の選択

freeeの場合事業目的が業種別に選べる

事業目的の例文を選択

freeeで定款の事業目的を例文から選択する

事業目的の記載に関するポイントとしては、これから営む可能性のある事業がある場合は、それを盛り込んでおく(定款の事業目的に記載がなければ営業できない、後で追加する場合は別途3万円ほどの登記費用が必要となる)こと、メインとなる事業は事業目的の一番上に記載すること、そして、事業目的の最後には以下の項目を追加しておくことです。

◯.前(各)号に付帯関連する一切の事業

この一文を追加しておくことで、記載した事業目的の内容の幅を広げることができます。

ここで記載した事業目的は、定款に以下のような感じで反映されていきます。

合同会社の定款に記載する事業目的

許認可が必要な業種の場合は要件(項目)の中に必要事項を記載することを忘れないようにしましょう。

【定款作成その5】資本金を入力する(自動入力)

freee会社設立で資本金の額は自動入力される

次は資本金の入力なのですが、会社設立freeeの場合、【定款作成その3】代表社員、執行社員、出資者情報を入力するところで入力した出資額の合計金額が資本金として表示される仕組みになっています。

この資本金の額については、定款の中で記載されることはないのですが、法務局に提出する書類などに記載する必要がありますので、資本金の金額を一度確認しておきましょう。

>>会社の資本金の意味とは?

【定款作成その6】決算期を入力する

会社設立freeeで決算期を入力する

次は会社の決算期(事業年度)の入力です。

事業年度とは事業の経営状態を明らかにするために設けた会計の単位となる期間のことをいいます。

個人事業主の場合は1月1日~12月31日が事業年度と決められていますが、法人の場合は事業年度を自分で決められるというルールになっており、一般的には4月1日~3月31日を決算期とする会社が多いでしょう。

ただし、開業直後は売上や利益が少ない事が多いため、決算費用(税金の支払や決算公告の掲載費用など)でキャッシュアウト(現金が足りなくなる)しないように、また対外的な評価(金融機関からの融資など)が重要な場合も含めて、最初の決算月までの期間をなるべく長くなるようにしておく(2月設立なら事業年度を2月から来年の1月とする)などの工夫の検討が必要です。

この他にも、繁忙期がある場合はその期間に決算月が来ないようにしたりするということも検討しておくといいでしょう。

ここで決めた決算期は、定款には以下のような感じで反映されていきます。

合同会社の定款の決算月の文章

【定款作成その7】公告の方法を入力する

会社設立フリーの公告の方法を選択

次に入力するのは、公告をどの方法で行うかということです。

ただ、はじめて会社を設立する人の場合、「公告って一体何のこと?」となってしまうと思いますので、まずはこちらの記事で公告とは一体どういうものなのかを勉強しておくといいでしょう。

>>公告とは?官報や日刊新聞、電子公告のメリットやデメリットまとめ

公告には、官報と日刊新聞、電子公告(ホームページ)の3種類がありますが、中小企業や決算公告の必要がない合同会社の場合は、公告の掲載費用が一番安く済む「官報」を選ぶことが多いです。

合同会社の場合は毎年の決算公告の必要もないため、公告しなければならいような大きな変更などがあるまでは公告掲載を依頼するようなこともありませんし、とりあえずは「官報」を選んでおけばOKでしょう。

ただし、株式会社の場合は毎年決算公告を行う必要があるため、なるべく公告にかかる費用を抑えるためには、決算公告は電子公告(ホームページに決算書類をPDFで掲載するなど、公告調査の必要がないため)で、それ以外の公告は官報で行うなどとしてもいいでしょう。

なお、ここで入力した内容は以下のような感じで定款に反映されます。

合同会社の定款に記載された公告の方法

【定款作成その8】その他必要事項を入力する

残りの入力項目(3つ)は、定款作成後の法務局への提出手続きに必要な書類を作成するための者です。

会社設立freeeで定款以外の必要事項を入力

電話番号は、これから設立する会社のものではなく、個人の電話番号(携帯でも可)を入力してください。

また、自分自身(個人)の印鑑証明(市役所で入手する)や、会社の印鑑(代表者印、角印、銀行印の3点セット)が必要となります。

ただ、この会社設立freeeで紹介されている会社の印鑑のセットは結構高めの設定になっています。

ネットショップなどで探せば4,000~5,000円程で購入できますので、「自分で用意する」を選んでおくといいでしょう。

すべての項目が入力できたら、「登記手続きに進む」をクリックしていきましょう。

【定款作成その9】定款をダウンロードする

出来上がった定款は、開いてきた画面の②のところにある「PDFでダウンロード」や「Wordでダウンロード」などをクリックすればOKです。

会社設立フリーで定款をダウンロードする

実際に出来上がった定款の文章はこんな感じになっていて、これまでに入力してきた内容が反映されたものになっています。

freee会社設立で作った合同会社の定款

お疲れさまでした。

これで、定款の文章作成は完了です。

最後に一言

今回は、【簡単無料】会社設立freeeで合同会社の定款文章を自動作成する方法についてお話しました。

会社の定款は素人が一から作ろうと思うととても大変ですが、このようなサービスを利用すればほんの数十分で定款の文章を作成することが可能です。

是非参考にしてみてくださいね。

それでは!

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