【保存版】小規模企業共済で貸付を受ける方法と返済借換手続きまとめ

小規模共済で貸付を受ける

個人事業主や小規模な法人であれば利用している人も多い小規模企業共済では、低金利で貸付を受けることが可能です。

貸付限度額はこれまでに小規模企業共済に支払った積立掛金の約7割(具体的には貸付限度額のお知らせというハガキき記載の額)で、貸付利率(金利)は現在のところ約1.5%で、貸付期間は1年(金利分だけ現金で支払えば、次年度以降も借り換え可能)となっています。

この貸付制度をうまく活用すれば、資金繰りを維持しつつ、掛け金を増やして節税額を増やすということも可能です。

今回は、この小規模共済に加入済みの方向けに、この貸付を受けるための手続き内容から返済、借り換えの具体的な方法について詳しくお話していきます。

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小規模企業共済の貸付制度とは?

小規模企業共済は、退職金の積立のための毎月の掛金(1000円~7万円)が小規模企業共済等掛金控除として所得控除(年間最大84万円の所得控除が可能)することができたり、退職後に掛金を受け取った場合も退職金か公的年金の扱いとなる税制上の優遇があるため、会社社長や役員、個人事業主などが所得税や住民税を安くすることができる節税アイテムとしてよく知られています。

小規模企業共済|小規模企業共済(中小機構)

出典)小規模企業共済|小規模企業共済(中小機構)

この小規模企業共済は退職金を積み立てをサポートするための制度ですので、基本的には毎月積み立ててきたお金はその事業をやめたときか、会社を退職したとき(会社役員の場合)しか共済金(積み立ててきたお金)を受け取ることができません。

ただ、あまり知られていないことなのですが、この小規模企業共済は積み立ててきた掛金の7割程度をかなりの低金利(約1.5%、変動あり)で借りることができます。

貸付制度について|小規模企業共済(中小機構)

出典)貸付制度について|小規模企業共済(中小機構)

特におすすめしたいのが一般貸付制度で、事業資金として積立掛金の7割程度を目安に簡単な手続きだけで融資してもらえます。

金利についてもかなりの低金利ですし、1年毎の融資期間も金利分の手数料だけ支払えば、次年度以降も引き続き借入を続けていくことができますし、場合によっては借り換えのタイミングで融資限度額が上がっていれば(毎月の積立で増えた分、融資可能額が上がることがある)、貸付額を増額することも可能です。

この小規模共済の貸付制度はかなり使い勝手がよく、この制度をうまく利用していけば、資金繰りを安定させつつ、節税額も増やしていくことができたりします。

小規模企業共済に入っている、または加入を検討している人は、この貸付制度についてしっかりと勉強しておくのがいいと思います。

小規模企業共済で貸付を受けるために必要なものについて

まずはじめに、貸付を受けるために必要なものについてお話していきます。

【必要なものその1】小規模企業共済に係る一般貸付の貸付限度額のお知らせ

小規模企業共済に係る一般貸付の貸付限度額のお知らせ

小規模企業共済に加入して半年ぐらいが経過すると、小規模企業共済から上記のようなハガキが送られてきます。

そのハガキの中に貸付限度額や借入申込手続きに必要なものなどについての説明が記載されています。

小規模企業共済から送られてくる貸付限度額が書かれたハガキ

基本的に小規模企業共済の貸付を受けるためには、このハガキが届いてからということになります。

このはがきをなくしてしまった場合は、下記の電話番号(050-5441-7171)で問い合わせしてみるといいでしょう。

ご契約者さま|小規模企業共済

出典)ご契約者さま 小規模企業共済|中小機構

【必要なものその2】印鑑証明書

小規模企業共済で必要な印鑑証明書

小規模企業共済で貸付を受けるためには、実印の印鑑証明書が必要です。

印鑑証明書は市役所に印鑑カードと身分証明書(運転免許証など)、手数料(300円)を持っていけば発光してもらうことができます。

小規模企業共済の印鑑証明書発行に必要な印鑑登録証と運転免許証

印鑑証明書はコピーではなく原本が必要ですので、市役所で受け取ったらそのまま原本を持っていくようにしましょう。

【必要なものその3】実印

小規模企業共済の貸付で必要な実印

小規模企業共済貸付の申込書(金融機関の窓口で受け取るもの)には、実印を押印する場所があります。

実印も忘れずに持っていきましょう。

【必要なものその4】収入印紙

小規模企業共済の貸付で必要な収入印紙

金融機関の窓口で記入する申込書には、収入印紙を貼り付ける場所(窓口の人が教えてくれます)があります。

事前に郵便局やコンビニなどで収入印紙を購入しておきましょう。

なお、必要な収入印紙の金額は借入額によって変わってきますので、貸付限度額のお知らせのハガキを確認して必要な分だけ購入しておいてください。

小規模企業共済の貸付に必要な収入印紙の額

出典)小規模企業共済に係る一般貸付の貸付限度額のお知らせ

【必要なものその5】本人確認書類

小規模企業共済の貸付で必要な運転免許証

あとは、申込窓口での本人確認のために運転免許証などの本人確認書類が必要となります。

【STEP1】商工組合中央金庫に行く

商工組合中央金庫で小規模企業共済の貸付を受ける

小規模企業共済の貸付が受けられる金融機関は、前のページで紹介したハガキに記載されています。

小規模企業共済の貸付が受けられる金融機関

出典)小規模企業共済に係る一般貸付の貸付限度額のお知らせ

私の場合は、商工組合中央金庫で貸付を受けることが出来るようでしたので、そちらの方に伺いました。

【STEP2】受付の人に貸付を受けたいと伝える

次に、受付の人に「小規模企業共済の貸付を受けたいのですが・・・」と声を掛けると、その場で必要なものの確認が始まりました。

軽く説明を受けたあと、受付で渡してもらった申込書に名前や住所などの記入、収入印紙の貼り付け、実印の押印してきます。

具体的な記入方法については、窓口の人が丁寧に書き方を教えてくれました。

なお、借入金の用途については「運転資金」とかレベルのことしか聞かれませんでしたので、基本的にはどのような理由でも借りられるのではないかと思います。

【STEP3】お金と控えの書類などを受け取る

貸付申請書に記入後は、15~20分ほど手続き完了まで後ろの方にあるソファーで待機します。

名前を呼ばれて窓口に行くと、その場でお金と申込書の控えなど書類が渡されます。

小規模共済で貸付を受ける

ここで知っておきたいことは借入の利子は前払いとなるため、ここで受け取る金額は借入額から利子を差し引いた分ということになります。

今回の場合は、借入額が15万円、約低利子が2250円でしたので、窓口での受取額は147750円でした。

小規模企業共済の貸付計算書

【STEP4】返済(借換)について

小規模共済の返済については、借入額によって一括返済か分割払いに分かれるようですが、今回の場合は、借入額が15万円だったので、貸付期間は12ヶ月後(自分で選んだ)、返済方法は一括という契約となりました。

小規模共済の借入額と返済方法

出典)出典)小規模企業共済に係る一般貸付の貸付限度額のお知らせ

具体的な返済方法は、指定された振込先に振込(手数料は自分持ち)という形になります。

小規模企業共済の貸付返済に関する案内

出典)振込によるご返済について|小規模企業共済

ここでの注意点は、書類に記載の返済予定日当日の振込であれば借入額(今回の場合は15万円)をそのまま振り込めばいいのですが、一日でも早く入金した場合、前払いした利子が返金という形で振込額が若干少なくなるため、事前に電話連絡で振込額を確認してほしいとのことでした。

もう一つ面白いなぁと思ったことは、小規模企業共済の貸付は「借換」ができる(借りたお金を返済せずに契約の更新手続きを窓口で行い、その場で利息分だけ現金で支払えば、もう一年お金を借りたままでいられる)という事もできるとのことでした。

小規模企業共済の貸付借換の案内

出典)小規模企業共済契約者貸付(一般)の必要書類について

こちらが返済期限の1~2週間ほど前に届いたはがきなのですが、そこ(右下のところ)にも借換手続きのご案内が書かれています。

小規模共済の返済借換通知はがき

今回は借り入れを返済せず、この借換手続きを行ってみたのですが、上記のはがきに記載されたものを持っていき、最初にお金を借りたときと同じ窓口で申込用紙(金銭消費貸借契約証書)に記入捺印すれば、30分程度で借換の手続きは完了しました。

借換の手続きで必要だったお金は、収入印紙代(400円、事前にコンビニなどで購入しておく)と今回借り換え分の利子(1.5%、2~3千円程度)を現金で支払うだけでした。

ちなみに、この借換のタイミングで借入額を増額することも可能(どれだけ借りられるかは年に1~2度ほど中小企業共済から届く貸付限度額などが書かれたはがきを参照)です。

多くの場合、返済時期のお知らせハガキが来て窓口に行ったタイミングで、「あと〇〇万円追加で貸付できますが、いかがしますか?」というような感じで声掛けしてくれます。

実際に借換のタイミングで5万円増額して借り換えたときの明細がこちらです。

小規模企業共済の借換と増額

小規模共済は月々の掛け金をかけ続ける事がほとんどなので、このように毎年の借換で借入額を増額していくことも可能となります。

資金繰りに苦しい場合、この様な利用方法を検討してみるのもいいかもしれませんね。

最後に一言

今回は、【保存版】小規模企業共済で貸付を受ける方法と返済借換手続きまとめについてお話しました。

小規模企業共済の貸付は、低金利な上にとても簡単に受けることができました。

また、借換などの制度もありますので、資金繰りに苦しい場合はこのような小規模企業共済の貸付を検討してみるのもいいと思いますよ。

それでは!

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