【合同会社の決算仕訳】法人税や住民税、事業税などを自分で計算する方法

全力法人税で計算できる法人税など会社の納税額

会社の決算作業を行っている時に困ってしまうことといえば、法人税などの各種税金の額をどうやって計算すればいいのかということではないでしょうか。

というのも、一般的な会計ソフトの基本機能では、税金の計算まではやってくれない事がほとんどだからです。

ほとんどの場合、こういった会社法人の税額計算は顧問税理士などにお願いすることが多いと思います。

ただ、小規模な合同会社で事業内容がシンプルな場合、参考書などを購入して自分でも税額を計算していくことがでることをご存知でしょうか?

特に最近では、会計ソフトのデータをインポート(読込)することで、短時間かつ無料で各種税金の金額を計算することができるサービスも増えてきました。

そこで今回は、私が利用した「全力法人税」というサービスを利用して、自分の力で会社法人の各種税金の具体的な金額を計算する方法について、詳しくお話していきます。

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税額を計算するために必要なものについて

まずはじめに、税額を計算するために必要なものについてお話していきます。

【必要なものその1】会社の基本情報が分かる書類

会社の登記事項証明書は法務局で入手

まずはじめに準備するものは、会社の基本情報などが書かれた書類です。

全力法人税を使う際、初期設定の段階で会社の基本情報(設立年月日や法人番号など)を入力する画面が出てきますので、会社設立時に各役所に提出した書類の控えなどを手元に準備しておきましょう。

そういった書類が見当たらない場合は、法務局に行って登記事項証明書を入手すればそこにも会社の基本情報が記載されていますので、それを利用してもいいでしょう。

>>法務局で会社法人の登記事項証明書(登記簿謄本)を入手する方法

【必要なものその2】会社の決算情報(会計ソフトのデータ)

次に準備すべきものは、会社の前事業年度の決算情報などが記載された書類や日々の経理で使われていた会計データです。

具体的には、損益計算書や貸借対照表などの書類を用意し、そこに記載されている内容を元に、確定申告書類を作成していくことになります。

ただし、今回は「全力法人税」というWEBサービスを使いますので、紙ベースの情報ではなく、基本的には会計ソフト内のデータを取り込んで、自動的にデータ入力は完了するという形になります。

外部データを全力法人税に取り込む

なお、全力法人税では、以下の会計ソフトのデータのインポートに対応しています。

弥生会計、freee、マネーフォワード、弥生会計オンラインの会計データを取り込むことができます。

そのデータを使ってどんどん自動計算をしていきますので入力作業が大幅に減ります。申告書作りが10数分で終わる場合も!?

引用)全力法人税|japanex

会計ソフトからのデータのエクスポート(データの保存)や、全力法人税へのインポート(データの読込)はとても簡単で、約5分ほどで終わってしまいます(確定申告書類のほぼすべての数字入力作業が終わる)ので、参考書などを参考に数字を全て手入力していくのとは全く作業スピードが違います。

会計ソフトでの税額計算以外の決算処理がまだ終わっていない場合は、こちらの記事を参考にその作業を終わらせてから先に進んでください。

>>【小規模な合同会社】決算処理から書類作成まで自分で行う具体的な方法

【STEP1】全力法人税のアカウントを作成する

まずはじめに、全力法人税のアカウントを作成していきます。

パソコンで全力法人税のサイトにアクセスし、右上にある「無料アカウント登録」というところクリックします。

>>全力法人税|japanex

全力法人税のトップ画面

すると、メールアドレスを入力する画面が出てきますので、会社のメールアドレスを入力し、「送信」ボタンをクリックします。

会社のメールアドレスを入力する

すると、メールを送信したという旨の表示が出てきます。

メール送信した旨の表示

ここまできたら、会社のメールソフトを立ち上げ、メールが届いているか確認してみて下さい。

全力法人税から送られてきた確認用のメール

メール本文の中に登録手続用のURLがあると思いますので、そこをクリックすると以下のような画面が出てきます。

全力法人税の登録画面

ここでもう一度、会社のメールアドレスを入力し、これから使っていくパスワードをこの場で決めて登録してきます。

ここで登録したパスワードは、これから全力法人税を使う際のログイン画面で使っていくものになりますので、必ずメモを控えておきましょう。

そして、「新規登録」をクリックすると以下のようなプラン選択画面が出てきます。

全力法人税のプラン選択画面

今回は、法人税の確定申告をしていくので、「全力法人税」の「選択」ボタンをクリックします。

なお、全力法人税はもともとは確定申告書類を作るためのサービスなので、申告書類を「ダウンロード印刷」するタイミングで料金が発生してきます。

ですが、決算仕訳で必要な税額の計算の段階では料金は発生しませんので、今回の場合は無料で使っていくことができます。

「全力法人税」の「選択」ボタンをクリックすると、全力法人税のホーム画面が表示されます。

全力法人税のホーム画面

これで全力法人税のアカウント作成が完了しました。

【STEP2】会社の基本情報を入力する

ここからは、会社の基本情報や代表者の情報などを入力していきます。

まず、ログイン後のホーム画面中央にある「申請書を作成する」というところをクリックしていきます。

全力法人税のホーム画面の申請書を作成するをクリック

すると、会社の基本情報などを入力する画面が出てきますので、そこに必要事項を入力していきます。

会社の基本情報の登録画面

  • 法人名
  • ふりがな
  • 法人の種類(該当する場合のみ)
  • 郵便番号
  • 都道府県
  • 市区町村
  • 住所
  • 電話番号
  • ホームページアドレス(ある場合のみ)
  • 設立年月日
  • 定款上の会計期間
    →ほとんどの会社の場合、定款上の会計期間が1年となっています。それ以外の場合はこの全力法人税では確定申告書類を作成することはできません。
  • 資本金の制限
    →全力法人税は資本金が1億円以下の会社を対象としたものとなっています。資本金が1億円以上である場合、全力法人税では確定申告書類を作成することができません。
  • 対応業種の確認
    →電気・ガス供給業及び保険業に該当しないことを確認する項目です。それに該当する場合、全力法人税では確定申告書類を作成することができません。
  • 業種
  • 業種番号
    →「業種」や「業種番号」については、こちらの資料を参考に入力すればOKです。
    >>3 事業種目・業種番号一覧表(PDFファイル)|国税庁
  • 法人番号
  • 整理番号(未記入でも可)

基本情報の入力が終わったら一番下にある「保存」ボタンをクリックし、画面右上の「次へ」をクリックします。

すると申告情報に関する入力画面が出てきますので、こちらの方にも必要事項を入力していきます。

全力法人税の申告情報の入力画面

  • 会計期間
    →事業年度の開始日と終了日を入力します。今回が初めての確定申告の場合、会社の設立日と事業年度の最終日を入力しましょう。
  • 事業所の数
  • 申告区分
    →基本的には青色申告を選択します。
  • 消費税経理方式
    →日々の仕訳経理で選択している方式の方にチェックをします。
  • 経理責任者
    →経理責任者の名前を入力します。1人社長の場合は自分の名前を入力してください。
  • 経理責任者ふりがな
  • 決算確定年月日
    →株式会社の場合、この決算確定年月日は株主総会で決算が承認された日とされていますが、合同会社の場合は業務執行社員などに決算報告した日(議事録の作成もやったほうがいい)などの日付を記入しておきましょう。1人社長の合同会社の場合はそこまで気にする必要ありませんので、申告書を作成した日(前事業年度期末日の次の日から確定申告書類を提出する日までの間の日付)を記入しておけばOKです。
  • 法人税の申告期限の延長(該当する場合のみ)
    →基本的には未チェックでOKです。
  • 事業税の申告期限の延長(該当する場合のみ)
    →基本的には未チェックでOKです。
  • 期末従業者数
    →1人社長の場合は1と記入します。
  • 税理士
    →税理士を雇っていない場合は未記入でOKです。
  • 還付申告となった場合の還付金の振込口座
    →還付金がない場合は未記入でOKです。
  • 申告書を提出する宛先
    →会社の担当役所(税務署、道府県事務所、市区町村役場)の名前を入力します。

申告情報に関する入力が完了したら「保存」をクリックし、画面右上の「次へ」をクリックします。

【STEP3】会計ソフトの仕訳データをエクスポート(保存)する

ここからは、普段使っている会計ソフトのデータを全力法人税の方にインポートする手順です。

先程までの申告情報に関する入力を終え「次へ」をクリックすると、「進行書作成方法選択」という画面が出てきます。

全力法人税の申告書作成方法選択

今回は、会計freeeのデータを全力法人税の方に読み込んでいきますので、「①弥生会計・マネーフォーワード・freeeの会計データを取り込む」という方をクリックします。

すると、下記のような画面が出てきますので、その画面の「仕訳ファイルの取り込み」と「開始残高の取り込み」というところにそれぞれ会計ソフトから書き出したデータを読み込んでいきます。

全力法人製の外部データの取込(インポート)

※各会計ソフトからデータをエクスポート(PCにダウンロード)する方法は、全力法人税のマニュアルの方に詳しいやり方が記載されていますので、会計freee以外の方はそちらを参考にしてください。

まず、会計ソフトの仕訳ファイルをダウンロードするため、会計freee(普段使っている仕訳経理ソフト)にログインし、「レポート」→「仕訳帳」とクリックしていきます。

会計freeeの仕訳帳を開く

すると下記のような画面が出てきますので、画面右上の「インポート・エクスポート」というところをクリックし、「各社CSV・PDFエクスポート」をクリックします。

仕訳帳右上のエクスポートをクリック

そして、エクスポート方式を選択する画面で「CSV」をクリックしていきます。

エクスポート方式を選択

すると、下記のような画面が出てきますので、文字コード(Shift_JIS)や適用の設定(全てチェック)を行い、「出力開始」をクリックします。

エクスポートの詳細設定

その後、画面右下の方にある「出力した帳簿一覧」をクリックすると、先程作成した仕訳帳がダウンロードできるようになっています。

画面右下の出力した帳簿の一覧

仕訳帳の出力結果

左側にある「ダウンロード」をクリックすると仕訳帳のデータ(CSVファイル)をパソコンに保存できますので、デスクトップなどに保存しておきましょう。

【STEP4】全力法人税に会計ソフトの仕訳データをインポート(読込)する

続いては、先程保存した会計ソフトの仕訳データを全力法人税の方で読み込んでいきます。

全力法人税の以下の画面の中央部にある「仕訳ファイルの取り込み」というところに先ほどデスクトップに保存した仕訳データファイルをドラッグ&ドロップします。

全力法人製の外部データの取込(インポート)

すると、このような感じで仕訳データファイルが画面上に表示されますので、「取り込み開始」ボタンをクリックしていきましょう。

仕訳ファイルの取り込み

これで仕訳ファイルの読込は完了です。

これと同じように、残高試算表や固定資産台帳の方も全力法人税のマニュアルを読みながら会計ソフトのデータをエクスポート(保存)し、そのデータファイルを全力法人税の方でインポート(読込)していきましょう。

すると、以下のような感じで全力法人税の方に貸借対照表や損益計算書、固定資産台帳の数値データが表示されれるようになります。

全力法人税の残高試算表

全力法人税の残高試算表(損益計算書)

これで、全力法人税の方に会計ソフトのデータを移す作業は完了です。

たったこれだけの作業でほぼすべての数値入力は完了してしまいますので、とても助かりますね。

【STEP5】各種書類に記載される数値データの確認修正

ここからは、会計ソフトから引き継いだデータの内容を全力法人税の方で確認していきます。

基本的には、内容を確認して特に問題がない、または関連した取引がない場合は画面右上の方にある「次へ」ボタンをクリックしていくだけとなります。

画面の下の方には各書類毎に確認しておいたほうが良い内容について、画面上方に簡単な解説があったり、画面下方には解説ページへのリンクがあったりしますので、その内容を理解しながら1ページづつ進めていくと抜けや漏れが少なくなると思います。

固定資産管理の説明ページへのリンク

この全力法人税の画面上で内容を修正することも可能ですので、1ページづつ内容を完成させていくイメージとなります。

具体的な確認内容については、以下のような感じになっています。

固定資産台帳

全力法人税の固定資産台帳

預金口座一覧

全力法人税の預金口座明細

受取手形の内訳書

全力法人税の受取手形の内訳書

売掛金の内訳書

全力法人税の売掛金の内訳書

仮払金(前渡金)や貸付金、受取利息の内訳書

全力法人税の仮払金(前渡金)_貸付金及び受取利息の内訳書

貸付金・受取利息の内訳書

全力法人税の貸付金・受取利息の内訳書

棚卸資産の内訳書

全力法人税の棚卸資産の内訳書

支払手形の内訳書

全力法人税の支払手形の内訳書

買掛金の内訳書

全力法人税の買掛金の内訳書

仮受金(前受金・預り金)の内訳書

全力法人税の仮受金(前受金・預り金)の内訳書

借入金・支払利息の内訳書

全力法人税の借入金・支払利息の内訳書

役員名簿

全力法人税の役員名簿

地代家賃などの内訳

全力法人税の地代家賃の内訳

雑益・雑損失等の内訳書

全力法人税の雑益・雑損失等の内訳書

交際費等の損金算入に関する明細

全力法人税の交際費等の損金算入に関する明細

法人税の申告上方の入力方法

全力法人税の法人税等の納付状況

別表7

全力法人税の別表7

別表4

全力法人税の別表4

別表5

全力法人税の別表5

納税充当金の計算

全力法人税の納税充当金の計算

申告情報

全力法人税の申告情報

事業概況説明書登録

全力法人税の事業概況説明書登録

お疲れさまです。

たくさん確認箇所があるため少し大変だった思いますが、ここまでで入力作業はほぼ完了です。

ここまで入力作業が終わると今期の各種税金の納税額が以下のような感じで計算されて表示されます。

全力法人税で計算できる法人税など会社の納税額

ここに表示される通り、会計ソフトの方で決算仕訳を登録してやればOKです。

お疲れさまでした。

これで会社法人の各種税金の計算は完了です。

最後に一言

今回は、【合同会社の決算仕訳】法人税や住民税、事業税などを自分で計算する方法についてお話しました。

会社法人の各種税金の計算はとても複雑ですが、こういったWEBサービスを利用すれば、最低限の労力で計算することができます。

是非参考にしてみてくださいね。

それでは!

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