会社を設立する際は、様々な書類を各省庁に提出する必要があります。
合同会社の設立登記で登記申請書や定款などとセットで必要となるものといえば、必要事項を記載したA4用紙です。
この書類に記載する内容は登記申請書や定款などに記載した項目とほぼ同じ内容になります。
どうして同じ内容のものを作成しなければならないのかということについては、登記申請書は誰が申請したのかということを記載した書類であるのに対して、必要事項を記載したA4用紙は実際に登記される項目を記載するという役割があるからです。
今回は、合同会社の設立登記に必要となる必要事項を記載したA4用紙の具体的な作り方について、詳しくお話していきます。
必要事項を記載したA4用紙の雛形サンプル
まずはじめに、必要事項を記載したA4用紙の雛形サンプルを紹介していきますので、ざっくりと頭の中にこの書類のイメージを作っておいてください。
「商号」〇〇合同会社
「本店」〇〇県〇〇市〇〇町〇〇番地の〇〇
「公告をする⽅法」電⼦公告により⾏う。
https://〇〇〇〇/〇〇
ただし、事故その他やむを得ない事由によって電⼦公告による公告をすることができない場合は、官報に掲載する⽅法とする。
「⽬的」
(1) インターネット等の通信ネットワーク及び電⼦技術を利⽤した各種情
報提供サービス、情報収集サービス、広告・宣伝に関する業務及び代理業務
(2) 〇〇業
(3) 〇〇業
(4) 〇〇業
(5) 前各号に附帯関連する⼀切の事業
「資本⾦の額」⾦〇〇〇,〇〇〇〇円
「役員に関する事項」
「資格」 業務執⾏社員
「⽒名」 〇〇 〇〇
「役員に関する事項」
「資格」 代表社員
「住所」 〇〇県〇〇市〇〇町〇〇番地の〇〇
「⽒名」 〇〇 〇〇
「登記記録に関する事項」 設⽴
上記の雛形サンプルと登記申請書や定款を見比べてみると、記載されている項目やその内容が同じ担っていることに気がつくと思います。
先程もお話しましたが、登記申請書は誰が申請したのかということを記載した書類であるのに対して、必要事項を記載したA4用紙は実際に登記される項目を記載するという役割があるため、基本的には項目に記載する内容は一字一句同じ文字、同じ順番で記載しなければならないというルールがあります。
例えば、定款には「電子公告で行う。」と記載されているのに、必要事項を記載したA4用紙には「電⼦公告により⾏う。」と記載した場合、提出後に法務局から訂正(補正)の連絡が入ってしまいます。
ですので、上記の書類を作成する場合は、登記申請書や定款などからコピー&貼り付けという感じで作成していけばいいと思います。
書類の提出方法について
この必要事項を記載したA4用紙は、印刷して提出する方法以外にも、CD-Rにデータで保存して提出することも可能です。
【提出方法その1】A4用紙に印刷して提出
A4用紙に印刷して提出する場合、上記のような感じで登記申請書、収入印紙の台紙の後ろあたりに必要事項を記載したA4用紙を挟んでホッチキス留めしていきます。
具体的な書類のまとめ方や提出方法などについては、こちらの記事が参考になると思います。
【提出方法その2】CD-Rで提出
必要事項を記載したA4用紙は、作成したデータをCD-Rに保存して提出することも可能です。
作成時の注意点は以下の通り。
- データはテキスト形式(.txt)で保存する
- 保存先はフォルダを作ってその中に保存するのではなく、CD-R直下にそのまま保存する
- 数字も含めたすべての文字を全角で作成する
CD-Rは電子定款(収入印紙代の約4万円を節約できる)を提出する際にも必要となりますので、パソコンが得意な人であればデータとしてCD-Rで提出するがいいのではないかと思います。
最後に一言
今回は、【合同会社設立】必要事項を記載したA4用紙の作り方についてお話しました。
登記申請書や定款などを作った後であれば、コピー&ペーストで簡単に作成していくことができます。
是非参考にしてみてくださいね。
それでは!