【現金過不足の仕訳】帳簿上と実際の残高にズレがあった場合の対処法

帳簿と実際の現金残高に過不足がある場合の仕分け対処法

経理業務やレジ業務などを行っていると、帳簿と実際の現金残高にズレが発生することがよくあると思います。

このような場合、まずは「現金過不足」という仕訳を行っておきます。

その原因が分からなければ「現金過不足」としてその内容を仕訳計上しておき、その後原因が分かった場合は現金化不足を解消する修正仕訳を行い、決算までその原因が分からなかった場合は雑益または雑損として処理すればOKです。

とは言うものの、経理のことが詳しくない人の場合、上記の仕訳を具体的にどのように行えばいいのかよく分からず、困ってしまうのではないでしょうか?

そこで今回は、帳簿と実際の現金残高に過不足があった場合の具体的な仕訳方法について、ステップ毎に詳しくお話していきます。

帳簿上と実際の残高にズレがでた時の対処法

経理業務やレジ締めなどを行っていると必ず遭遇してしまうのが、帳簿上の金額と実際の現金残高にズレがでてしまうことだと思います。

そのような状況に遭遇してしまった場合、その過不足の原因を調べていくことになるのですが、どうしても原因が分からなかったり、原因を突き止めるために時間がかかってしまったりするものです。

このような場合、基本的には下記のような流れで仕訳処理を行っていくことになります。

現金過不足が発生した場合の具体的な対処法の流れ

  1. 現金過不足が発生した時点で「現金過不足」としてズレの内容を仕訳しておく
  2. その後、ズレの原因が分かった場合
    →「現金過不足」で仕訳した内容を修正
  3. ズレの原因が決算まで分からなかった場合
    →「現金過不足」の分を「雑益」または「雑損」として処理

上記のような感じで、ずっと帳簿と実際の現金のズレの原因が分からなかったとしても決算時に雑益や雑損として処理されるだけですので、過不足が軽微である場合はそこまで躍起になってその原因を追求する必要はありません。

ただ、無視できないぐらいそのズレが大きいような場合、ある程度時間をかけて原因を追求特定して、その内容を記録しておきましょう。

大きな額の現金過不足はそれを見つけた人にとっても、報告を受けた人にとっても面倒な案件になってしまいますので、再発防止策を考えておければベストです。

【STEP1】現金過不足が発生した時の具体的な仕訳方法

まず、帳簿上と実際の現金にズレがでてしまった時の具体的な仕訳方法について説明していきます。

この現金過不足の仕訳は帳簿のほうが現金より多い(帳簿>現金)か、帳簿より現金のほうが多い(帳簿<現金)かで仕訳方法が変わってきます。

帳簿のほうが実際の現金より500円多い場合

帳簿の方が実際の現金より多い場合、現金(資産)が減少したと考え、借方に現金化不足を、貸方に現金を記入します。

借方貸方
現金過不足500円現   金500円

帳簿より実際の現金の方が500円多い場合

帳簿より実際の現金の方が多い場合、現金(資産)が増加したと考え、借方に現金を、貸方に現金過不足を記入します。

借方貸方
現   金500円現金過不足500円

【STEP2】現金過不足の原因が分かった場合

後になってズレの原因が分かった場合、上記で行った仕訳を正しい勘定に振り替える修正仕訳をしていきます。

この場合も、上記で行った仕訳の内容が帳簿のほうが現金より多かった(帳簿>現金)のか、帳簿より現金のほうが多かった(帳簿<現金)のかで仕訳方法が変わってきます。

帳簿のほうが実際の現金より500円多かった原因が「消耗品費」だったことが分かった場合

以前行った現金過不足の仕訳を相殺するため貸方に「現金過不足」を記入し、貸方には「消耗品費」を記入します。

借方貸方
消耗品費500円現金過不足500円

帳簿より実際の現金の方が500円多かった原因が「消耗品費」だったことが分かった場合

以前行った現金過不足の仕訳を相殺するため貸方に「現金過不足」を記入し、借方には「消耗品費」を記入します。

借方貸方
現金過不足500円消耗品費500円

ズレの原因が分かった場合は上記のような仕訳を行えば、現金過不足の仕訳処理は完了です。

【STEP3】現金過不足の原因が分からない場合

決算の時期まで現金過不足の原因が分からなかった場合、決算処理のタイミング(新事業年度が始まってから1~2ヶ月間)で、仮勘定として仕分けていた現金過不足を「雑損」または「雑益」として処理します。

この場合も、ズレを発見したタイミングで行った仕訳の内容が、帳簿のほうが現金より多かった(帳簿>現金)のか、帳簿より現金のほうが多かった(帳簿<現金)のかで仕訳方法が変わってきます。

決算時まで帳簿のほうが実際の現金より500円多かった原因が分からなかった場合

以前行った現金過不足の仕訳を相殺するため貸方に「現金過不足」を記入し、貸方には「雑損」を記入します。

借方貸方
雑   損500円現金過不足500円

決算時まで帳簿より実際の現金の方が500円多かった原因が分からなかった場合

以前行った現金過不足の仕訳を相殺するため貸方に「現金過不足」を記入し、借方には「雑益」を記入します。

借方貸方
現金過不足500円雑   益500円

このような感じで、最終的に現金過不足の原因が分からなければ雑益や雑損として決算処理していきますので、現金過不足が次年度まで持ち越されることはなく、毎年決算のタイミングでリセットされていきます。

どうしてもズレの原因が分からなければ、このような感じで決算時に処理すれば良いということを覚えておきましょう。

最後に一言

今回は、【現金過不足の仕訳】帳簿上と実際の残高にズレがあった場合の対処法についてお話しました。

商売をしていれば、どうしても帳簿上と実際の現金残高にズレが生じてしまいます。

このズレの多くは現金のやり取りミスや記帳ミスによるものが多いため、過不足をなくすためには日々のお金や仕訳の扱い方に気をつけるのが一番です。

ただ、些細な金額の差であれば上記のように決算時に雑益や雑損として計上すれば良いだけですので、その原因追求に多大な労力や時間を費やす必要はないのではないかと思います。

是非参考にしてみてくださいね。

それでは!

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